2012年度シラバス
科目名
推理小説論1
シラバスNO
1211800173
担当教員
小森 健太郎
開講年次
単位
開講期
分野
科目区分
専門科目
必修選択の別
英文科目名
備考
授業概要・方法等
創作の実地でも、多種多様に応用されている探偵小説・ミステリの技法を歴史的に俯瞰し、学習することを心がける。探偵小説が、歴史的蓄積のあるジャンルであり、新作は常に過去の成果と達成を参照し、意識している。その意味で探偵小説は、メタ構造を内在化しているジャンルであり、そのジャンル理解には歴史的な俯瞰と知識が必要不可欠である。その学習をするために、19世紀のエドガー・アラン・ポーに始まる探偵小説の歴史を一から概観し、それが歴史的にどのように発展と曲折をとげてきたかを一望する。その中で要となるテキスト、重要文献をその都度指示するので、参加者は積極的に関与し、読書を積み重ねることが求められる。
学習・教育目標及び到達目標
海外探偵小説の歴史に理解を深める。
成績評価方法および基準
提示課題への取り組み 50%
レポート 50%
授業時間外に必要な学修
本講義で扱う範囲の作家の作品について、自主的に読書して知見を深めること。
教科書
江戸川乱歩編『世界短篇傑作集』(全5巻)(創元推理文庫)
ヘイクラフト『娯楽としての殺人』(国書刊行会)
参考文献
関連科目
なし
授業評価アンケート実施方法
文芸学部が定めるとおり、半期に1回行います。
研究室・メールアドレス
A館617室
VEA10424@nifty.com(但しフリーメール受信不可)
オフィスアワー
水曜日六限
授業計画の項目・内容
第1回      イントロダクション
第2回      創始者ポオ
第3回      19世紀のミステリ/ガボリオ、ボワゴベ、ディケンズ、コリンズ、アンナ・カサリン・グリーン、ファーガス・ヒューム、チェーホフ
第4回      コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ譚
第5回      ホームズのライバルたち/隅の老人、ソーンダイク博士、マーチン・ヒュイット、マックス・カラドス、ウジェーヌ・バルモン、思考機械、アブナー伯父等
第6回      チェスタトン
第7回      ルルーとルブラン
第8回      ベントリー以降、英国長編時代の黎明/ベントリー、メースン、フィルポッツ、ミルン等
第9回      クリスティの出現
第10回     バークリーとセイヤーズ、クロフツ
第11回     ヴァン・ダインの出現
第12回     エラリイ・クイーン
第13回     ディクスン・カー
第14回     シムノン、ウールリッチ、ブランド
第15回     現代の新潮流
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