2013年度シラバス
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科目名
ビジネス・エシックス
シラバスNO
1311400348
担当教員
中谷 常二
開講年次
単位
開講期
分野
科目区分
専門科目
必修選択の別
英文科目名
Business Ethics
備考
授業概要・方法等
 今日の企業は、消費者、従業員、地域社会、取引先、株主などの様々なステイクホルダーに配慮する経営が求められている。
 ビジネスに倫理を求めていくのは妥当なことなのか、また、どのような倫理を求めていくのかについて、本講義では倫理学の視点からビジネスの在り方を見直していく。
 講義ではケース・メソッドの手法を用いて、ビジネスにおける倫理的な問題をグループ討議を行うことで主体的に考える機会を多く設ける。
 また、倫理学の基本的な規範理論を紹介し、哲学的な思考能力を涵養する。
学習・教育目標及び到達目標
 ビジネス倫理学を学ぶために必要な規範倫理学説についての基本的な知識の習得。ビジネスにおける倫理学上の問題にぶつかったときの対処法を習得し、よりよいビジネス慣行を作る能力の養成。
成績評価方法および基準
講義中の課題 70%
学期末レポート 30%
授業時間外に必要な学修
 講義中に出された課題について真摯に取り組む事。
教科書
 中谷常二『ビジネス倫理学』晃洋書房
参考文献
関連科目
 なし。
授業評価アンケート実施方法
 経営学部実施規定に準拠して行う。
研究室・メールアドレス
 21-742研究室。 
 メールアドレス nakaya@kindai.ac.jp
オフィスアワー
 水曜日2時限
授業計画の項目・内容
第1回       ビジネス倫理学の視点から考える
 ビジネス倫理学の概観。講義の進め方について説明するので、第1回の講義には必ず参加すること。

第2回       倫理学の考え方
 種差別や権利拡大の歴史について学ぶことで、倫理学という学問の姿勢を学ぶ。

第3回       企業の社会的責任とは何か
 ケース討議を通じて、企業の社会的責任の現状と課題について学ぶ。

第4回       規範倫理学説―功利主義
 倫理学の主な学説の一つである、功利主義について学ぶ。

第5回       規範倫理学説―義務論
 倫理学の主な学説の一つである、義務論について学ぶ。

第6回       倫理学説の拮抗-功利主義と義務論
 功利主義と義務論が拮抗するケースを取り上げ、討議を通じてビジネス上における規範理論の拮抗への対応について学ぶ。

第7回       規範倫理学説―正義論
 倫理学の主な学説の一つである、正義論について学ぶ

第8回       マキシマックス戦略とマキシミン戦略
 マキシマックス戦略とマキシミン戦略が拮抗するケースを取り上げ、討議を通じてビジネス上における規範戦略の取り方について学ぶ。

第9回       株主重視の理論
 ミルトン・フリードマンのストックホルダー理論について学ぶ。

第10回      ステイクホルダー重視の理論
 ステイクホルダー理論について学ぶ。

第11回      従業員の権利
 過労自殺の事例を通じて、従業員の権利と義務について学ぶ。

第12回      消費者の権利
 製品の安全性についての企業の責任について学ぶ。

第13回      専門職の倫理
 専門職としての倫理と、経営者としての倫理の対立を事例を通じて討議する。

第14回      職場の環境
 パワー・ハラスメントやセクシャル・ハラスメントに対する、企業の責任について学ぶ。

第15回      まとめ
 ビジネス倫理学の基本的な考え方について、再度講義全体を復習して総括する。
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