2016年度シラバス
学部・学科の教育方針/カリキュラムツリー等へのリンク
科目名
映像・芸術論1
シラバスNO
1611800087
担当教員
町口 哲生
開講年次
2年次
単位
2単位
開講期
分野
科目区分
専門科目
必修選択の別
英文科目名
備考
授業概要・方法等
本講座ではアニメを題材として映像・芸術論を試み、ガンダムと旧エヴァは例外として、基本的にゼロ年代以降のアニメ潮流を整理しながら、重要作を解析していきます。たとえばスタドラ、コードギアス、らき☆すた、デュラララ!!、「物語」シリーズ、タイバニ、ピンドラ、サイコパスなど。また各論で、萌えとは何か、ソーシャルゲーム、腐女子文化、コスプレ文化、記号学でマンガを読むなどを論じます。
※注意:アニメやマンガなどのコンテンツに詳しい人向けの講義です。オタクや腐女子の言説をふつうに使いますので注意して下さい。
学習・教育目標及び到達目標
複数の系(セリー)によって「アニメ」を読解する能力を身につけることが目標。
成績評価方法および基準
レポート 50%
定期試験 50%
授業時間外に必要な学修
第1に、深夜枠を中心に週に20本以上「アニメ」を視聴しておくこと。
第2に、本は月10冊以上読むこと。特に講義中に紹介した参考書は購入する、もしくは図書館等を利用すること。
第3に、リアルタイムかつ過去に遡りできるだけ多くの「視覚文化」(映像・芸術)に触れておくこと。
第4に、インターネットやソーシャル・メディアを使いこなすことができるようにすること。
※注意:とくに第1は受講の前提です。
教科書
なし
参考文献
講義時間に適宜紹介。
関連科目
映像・芸術基礎1
映像・芸術基礎2
映像・芸術論2
授業評価アンケート実施方法
文芸学部が定めるとおり、半期に1回行います。
研究室・メールアドレス
50cent@tetsuomachiguchi.com
オフィスアワー
木曜日4限
授業計画の項目・内容
第1回 ガイダンス、日本のアニメーション小史
講義の予定、日本最古のアニメーションから『鉄腕アトム』まで。
第2回 ガンダムとロボット学
リアルロボットブーム、『機動戦士ガンダム』、ロボットの歴史、ヒューマノイド(humanoid、人間型ロボット)、ロボット学からロボットアニメを見るなど。
第3回 庵野秀明
『新世紀エヴァンゲリオン』、『彼氏彼女の事情』、実写、鶴巻和哉『フリクリ』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』など。
第4回 セカイ系とネオセカイ系
セカイ系の流れ、『最終兵器彼女』ネオセカイ系、『STAR DRIVER 輝きのタクト』など。
第5回 サヴァイヴ系と世界内戦系
サヴァイヴ系、9.11同時多発テロと小泉構造改革、世界内戦系、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』『ガンダムOO』など。
第6回 空気系(日常系)
ループもの、エンドレスエイト、「物語」への回帰とせつな系、「コミュニケーション」ツールとしての作品、空気系(日常系)、『らき☆すた』など。
第7回 聖地巡礼と群像劇
地域密着アニメ、聖地巡礼の構造と主な議論、東京を舞台とした群像劇、『デュラララ!!』『ラブライブ』など。
第8回 キャラクターと萌え
キャラクターとは、むひょキャラとゆるキャラ、萌えの消費社会論(マルクスとボードリヤールの観点から)、『SOUL EATER』、宮野真守など。
第9回 ソーシャルゲーム
ソーシャルゲーム、モバイルゲーム、ゲーミフィケーション、シリアスゲーム、『カウボーイビバップ』、米のAMVなど。
第10回 腐女子文化
腐女子文化論、腐女子の想像力(創造行為とジェンダーの攪乱)、『鋼の錬金術師』など。
第11回 コスプレ文化
コスプレ文化論、儀礼的行為→仲間と楽しむ、変身願望→自己同一性の変換、『TIGER & BUNNY』など。
第12回 記号学でマンガを読む
日本語、マンガの言語記号(≒文学)、マンガの映像記号(≒絵画)、10年代のアニメ、残念系、『僕は友達が少ない』など。
第13回 幾原邦彦
幾原邦彦の美学、『輪るピングドラム』徹底分析など。
第14回 16年度前期アニメ
前期の総括。
第15回 サイコパス
Web 2.0、グーグル、環境管理型権力、ネットワーク社会の行方、ミシェル・フーコー『監獄の誕生』、『PSYCHO-PASS サイコパス』など。
定期試験
範囲は第1回から第15回。
内容は講義中にヒントを与える。
レジュメ・ノート・参考書・電子機器などすべて持ち込み可。
ホームページ
infinite phase space
twitter
facebook