2018年度シラバス
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科目名
英語
シラバスNO
1811900006
担当教員
眞砂 薫,武知 薫子,エスピノザ・カルデロン・ホルヘ・ルイス,木南 法子,鈴木 義孝,スコット ブラウン
開講年次
1年次
単位
6単位
開講期
通年
分野
科目区分
外国語科目
必修選択の別
必修科目
英文科目名
備考
授業概要・方法等
英語は医学部1年生の必修科目である。前・後期を合わせた通年の90コマ(月曜日・水曜日・金曜日で各1コマ、週3コマ)で、高校英語・受験英語から大学での英語学習への転換と、2年次以降で医学英語を履修するための基本となる運用能力の陶冶を目指し、総合的な学修を行う。教材にはプレゼンテーション(月曜日・水曜日)と読解(金曜日)の2種類の教本と、医学英語の語彙とTOEFL ITP練習の2種類のe-learningコンテンツ(自宅学習用)を用い、InputとOutputのバランスの取れた語学修得を目指す。

授業は、月曜日と水曜日を「学習の基本」、金曜日を「学習の確認と深化」の曜日と捉える。具体的には、学生は、自宅学習e-learningでの語彙と総合英語の練習と、月曜日・水曜日のプレゼンテーション授業での学びを、金曜日の読解活動とその内容に基づいたショートプレゼンテーションの作成・発表に応用する。(プレゼンテーション教本の内容は医療ではなく一般的なものだが、金曜日で扱う読解教本は、医療トピックで構成される。)

授業環境は月曜日と水曜日は基本的にIT教室、金曜日は講義室とIT教室にグループで分かれて行う。IT教室が使用できない日は講義室を用いる。

前期に限り、月曜日は医学部キャンパスではなく、東大阪市長瀬の近畿大学本部のアカデミックシアター内の教室で授業を行う。朝8時台は交通機関が混雑し、長瀬駅周辺から大学本部キャンパスまでの道も大変に混雑する。遅刻は許さない(欠席とする)ため、学生はかなり余裕をもって早めに家を出る必要がある。

学生には、学則と医学部諸規定の周知を求める。特に不正行為への処置と出席規定の項目の熟知を求める。

英語において、出欠席は「試験単元」制に基づき前・後期でそれぞれ独立して集計され、学部の定める「出席規定」により総授業数(前・後期それぞれ)45回の3分の1(15回)を欠席した時点で該当する試験単元の定期試験の受験資格を失う。

上記「出席規定」は月曜日・水曜日・金曜日と曜日毎にも適用される。欠席回数が当該学期の英語の総授業数の3分の1に達していなくても、特定の曜日の欠席回数が3分の1(15回のうちの5回)に達した場合、その曜日の授業での演習を未履修と判断し、その学期の定期試験の取得点数の3分の1が自動的に無効になる。2つの曜日で3分の1を欠席した場合は、定期試験で取得した得点の3分の2を無効とする。

なお、学生にはすべての授業への出席が求められるため、本医学部が規定する感染症以外を理由とする欠席および無断欠席は、出席規定に触れる「3分の1」に達する以前でも、英語の総授業時間数の中で欠席した授業時間(コマ)数の割合だけ定期試験で取得した得点から減点する。

(その他、最終成績の不可および失点をまねく可能性のある行動についての諸注意は、当シラバス後半の「授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間」の最後を参照すること。)

TOEFL試験および定期試験について:

新入生オリエンテーション時にTOEFL ITP(1回目)を実施して入学時の総合英語力を測り、科目の終了時の1月末(もしくは2月初旬)にTOEFL ITP(2回目)を実施し、1年間の科目での学習による英語力の伸びを測る。2回目のTOEFL ITPの成績は科目の総合評価に含まれる。なお、定期試験は前・後期の試験期間中に1回ずつ行う。
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学習・教育目標及び到達目標
学習・教育目標:

受講者は、この授業を履修することによって、
  1) 英語学習における自らの弱点と長所を認識し、弱点を克服し長所を伸ばす方法を見つけ、計画、実践し、
  2) 英語を用いた活動を通して日本のみならず諸外国の生活、人体の基本的な構造と機能、および医療関係
     の諸問題に自ら疑問を持って探究し、理解を深め、そのための幅広い知識と、英語の語彙力・読解力・
     聴解力・発話力・作文力を習得し、英語で説明・発信をし、
 3) 英語で学んだ内容や話題を、グローバル社会における様々な課題、および自らの内的な課題と関連付け
     て想起し、発展的に考え、英語で意見交換や議論をし、
 4) 異なる文化を持つ人々と相互に理解を深めるための幅広い教養と、円滑にコミュニケーションを行う
   英語力を身につけ、不慣れな局面にも動じず国際人として堂々と対処する姿勢を持つ
ことができるようになる。

関連ディプロマポリシー:本学が定めるディプロマポリシーの1,2,3,4。
関連教育アウトカム  :コミュニケーション能力、国際化に対応できる教養と英語力、自律的継続的学習能力

キーワード:CLIL, アクティブ・ラーニング、プレゼンテーション、スピーキング、語彙

到達目標:

  1) 医療系の語彙(2年生以降の医学英語の基礎として)1000語以上を正しい発音と共に習得する。
 2) TOEFL ITPで500点以上を取得する。
  3) 意味が通るAcceptableな英語で正しい作文ができる。
  4) ある程度流暢な英語で、説得力のあるプレゼンテーションができる。
  5) 英文を精読、パラグラフ・リーディング、速読と、目的に応じた方法で読み解くことができる。
  6) 2年生以降の医学英語の学習につながる「自ら学ぶ」自律的な学修姿勢を身に付ける。
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成績評価方法および基準
本試験(前・後期定期試験の合計点) 50%
TOEFL-ITP得点、e-learning課題、授業(教本)課題、発表、小テスト 50%
試験・課題に対するフィードバック方法
課題については、提出期限後、授業で解説を行い、それ以降、模範解答などの資料を必要に応じて配付する。
試験については、試験終了後(試験期間終了後)に「試験の要点と解説」をポータルサイト等に掲載する。
教科書
[ISBN]9784791950973 『Medical Front Line』(眞砂 薫他、成美堂、2017)
[ISBN]9784791934249 『Winning Presentations』(森田 彰他、成美堂 2018)
[e-learningコンテンツ] 『NetAcademy NEXT:TOEFL ITP(R)テスト攻略コース』(アルク)
[e-learningコンテンツ] 『NetAcademy NEXT:英単語パワーアップコース 医学・医療編』(アルク)
参考文献
[ISBN]9784523265368 『音声と例文でおぼえる基本医療英語1000』 (笹島 茂、南雲堂、2015)
[ISBN]9784523264965 『語源で学ぶメディカル・イングリッシュ550』 (平井 美津子、南雲堂、2011)
[ISBN]9784816357671 『カラー図鑑 人体解剖英単語辞典』(飯田恭子、ナツメ社、2015)
[ISBN]9784872179101 『TOEFL iBTテスト スコアアップ大特訓』 (植田一三、アスク、2015)
[ISBN]9784010312780 『ロイヤル英文法』(綿貫 陽他、旺文社、2000)
関連科目
2年生「医学英語」
授業評価アンケート実施方法
実施規程に準拠して行う。
研究室・メールアドレス
進学棟2階、講師研究室(武知)datatuj@med.kindai.ac.jp
オフィスアワー
月・水・金曜日の5限
授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間
通年で月曜日、水曜日、金曜日、計90コマの教材と授業の概要:

1.Medical Front Line
金曜日の教本。扱う題材は、時事的な医療知識に、人間論、社会論として思考を深める切り口の加わった15のトピックで構成される。アクティブ・ラーニングを用いて、語彙修得、読解演習、作文演習等を行い、DVDを観賞して理解を深化させ、学んだ内容をプレゼンテーション・アクティビティやストラテジー・リーディングに発展・連携させる。本教本と提携するEnglish Central のe-learningにアクセスして、リスニングとスピーキングの練習も行う。

2.Winning Presentations
月曜日と水曜日の教本。コミュニケーションツールとしてプレゼンテーションの基本を理解する。報告型と提案型に大別されるプレゼンテーションの型を8つ学び、論展開を左右する副詞表現などの語彙と共に各型に特徴的な語彙表現を習得する。Native Speakerによるモデルプレゼンテーションを観察して学生の発表を比較し自ら修正を加える。型に合わせた作文に始まり、最終的には自由作文で説得力のあるプレゼンテーション原稿を作成する。

3.TOEFL ITPテスト攻略コース 
基本的に自宅課題のe-learning。TOEFL ITPの練習を学生が中学校・高校と積み上げてきた総合的な英語学習の延長線上に捉え、日々継続的に4技能(Reading, Listening, Speaking, Writing)の実践練習を行う。コンテンツにあるSpeaking練習については、月曜日・水曜日のクラスでコンピュータを用いて練習・記録を行う。各unit、speakingパートは最後にあるが、そこまで自宅学習を終えておかないと、speakingパートに入れない仕組みになっている。そのため学生は、授業までに指示されたunitの自習を終え、授業内で一斉にspeakingパートに入れる準備をしておく必要がある。

4.英単語パワーアップコース(医学・医療編) 
基本的に自宅課題のe-learning。医学科の専門科目である人体解剖の1年次後期の開講をうけ、解剖実習と同時に学生が人体の各部位の名称を英語で学習できるために導入。コンテンツは人体構造、症例と疾患、保健医療、看護と医療、薬剤、生命科学、プレゼンテーションに使えるフレーズ集と多く、各セクションが60から80ほどのunitで構成されるが、各unitが5分ほどで学習できるので日々積み重ねると負荷がない。必修項目は人体構造と生命科学の英語であり、他は上学年での学習に向けた予習であり、努力目標とする。

試験について:

定期試験は、前・後期の定期試験期間中に行われ、問題は、主としてMedical Front Line、Winning Presentationsを用いた授業での学びを問う問題、加えて逐次差し込みで配布される印刷物から出題する。E-learningの学習内容は小テストで評価する。授業での提出課題・発表課題も小テストと同様に評価する。

定期試験とは別に、入学オリエンテーションで実施されるTOEFL ITPと同じ形式で年度末にTOEFL ITPを再び受験し、通年の学習による総合的な英語力の変化を測定する。


当科目における諸規定(学則、医学部諸規定、特に出席規定に準ずる):

1.指定する期限をすぎて課題の未提出、不完全な提出、やり残しがある場合、最終的な総合評価を不可とする。

2.授業に必要な教本・教材・物品の持参を忘れると補講対象とする。
  入学後、学生は教本の購入時にIT教室で各自が用いる「ヘッドセット」を購入する。購入後は各自で厳重に保管・管理を行い、IT教室での授業に必ず持参する。忘れた学生は、教員の日時を指定する「補講」に出席して学習を終える。学生が「教本」を忘れて授業で使用できない場合も、教員に指定された補講への出席を求める。

3.遅刻は認めない。
  授業の「開始時刻」に指定の教室に着席して授業の開始を待つことを求める。遅刻者には授業を受けることを許さず「欠席者」として処理する。交通機関の遅延のために遅刻する場合、その交通機関が発行する「日時が記入された(パンチ等で印のついた)遅延証明書」の裏に氏名と日時を書いて授業時間内(大幅な交通遅延の場合は授業時間後)に提出すれば、遅刻した時間内の授業課題を補講で行うことを条件に欠席処理を免除する。オンライン発行の遅延証明書は遅延時間と乗車の証明がされないため不可。交通機関の混雑・遅延を想定して余裕をもって家を出る習慣を求める。

4.1から3の理由で補講が指定された上でその補講に欠席する場合は、当該授業(コマ)を「欠席」として処理する。
  クラブへの参加、及びその他の理由による補講時間の変更要請は一切受け付けない。補講対象にならないように気をつけること。

このほか、学則、学部諸規程およびこのシラバスに書かれていない授業と評価の詳細は、授業開始後にクラスルールに記載して配付する。


予習内容:..
各コマ(授業)に対し、予習を提示されたUnitの英文を読み、意味もしくは発音が不確かな語句を調べて学習内容をノートもしくはカード等(学生が独自で作成)に記録し、文章の要約を行う。および、指定された課題を期日までに完成させる。(60分)
復習内容:..
各コマ(授業)で学習した内容をノートを中心に整理し、足りない情報を補足して書き足し、授業で学習した英文を音読する。(30分)

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