2019年度シラバス
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科目名
英語
シラバスNO
1911900006
担当教員
眞砂 薫,武知 薫子,木南 法子,鈴木 義孝,スコット ブラウン
開講年次
1年次
単位
6単位
開講期
通年
分野
科目区分
外国語科目
必修選択の別
必修科目
英文科目名
備考
授業概要・方法等
  医学部での英語学習には「主体的な学び」が要求される。英語力の向上が学習時間に比例することは周知の事実であり、医学部においては英語の授業時間だけでは充分ではなく、専門科目のタイトなスケジュールを縫って学生各々が英語の授業外でも学習時間を確保することが望ましい。

 そのためには、既知の学習習慣を見直し、今日の国際的な医学界に求められる英語学習の基準に一歩でも近づくことができる「能率のよい学習方法」を1年次のうちに自らの個性に合わせて確立することが求められる。

  この講座は「英語のスタディスキルの修得」を大きな目標とする。具体的には通年で設定された90コマを専門課程での学修(医学英語)の準備期間として、1)基礎英語を補習し、2)人体解剖用語を主軸とした基本的な医学英単語(約1000語)を習得し、3)英語でのプレゼンテーションスキルと 4)専門的内容の英文読解スキルを身につける。また講義・演習ではPDCAシートを活用し、学生各々が定期的に計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Adjust)を行い、目標の達成度合いをモニターする。

 クラスはテストを除き、基本、20〜40名のグループ別に編成する。3〜4名の教員がそれぞれの専門領域を生かしたテーマで講義・演習を行い、学生グループが教員間を均等に移動していく一種のモジュール方式を行う。また、教材は曜日毎(月、水、金)で異なり、かつe-learning教材もあり、授業準備には注意が必要だが、クラス移動表など詳細がUNIPAで逐次発表されるので周知は容易い。

  最後に、学生には、学則と医学部諸規程の熟知を求める。特に1)出席規定と 2)不正行為への処置の項目の熟知を求める。具体的には、出欠席は「試験単元」制に従い前・後期でそれぞれ独立して集計される。医学部の「出席規程」により、前・後期それぞれの総授業数(45回)の3分の1(15回)を欠席した時点で、その単元の定期試験(前・後期)の評価が無効になる。(後期は定期試験を課さないため「後期小テスト、レポート課題」が代わって該当する。)


客観試験ついて:
 新入生オリエンテーションでTOEFL ITP(1回目)を実施して入学時の総合英語力を、12月末に2回目を実施して学習による英語力の伸びを測る。なお2回目のTOEFL ITPの成績は科目の総合評価に含まれる。
アクティブ・ラーニングの形態
グループワーク・プレゼンテーション
ICTを活用したアクティブ・ラーニング
双方向授業(クリッカー、タブレット端末等を活用)・自主学習支援(e-learning等を活用)
使用言語
日本語・英語の併用
学習・教育目標及び到達目標
学習・教育目標:

  1) 英語学習における自らの弱点と長所を観察し、弱点を克服、長所を伸ばす方法を計画し、実践する。
  2) 諸外国の生活、人体の基本的な構造と機能、および医療関係の諸問題に疑問を持って探究し、
   理解を深め、英語で説明、発表をする。
 3) 学んだ内容を、グローバル社会に存在する課題や自らの内的な課題と関連付け、英語で意見交換や
   議論をする。
 4) 異なる文化を持つ人々と相互に理解を深めてコミュニケーションを行うことのできる総合的な英語力を
   身につけ、不慣れな場面にも動じず、国際人として堂々と対処する姿勢を持つ。

関連ディプロマポリシー:本学が定めるディプロマポリシーの1,2,3,4
関連教育アウトカム  :自律的継続的学習能力、コミュニケーション能力、
            国際化に対応できる教養と英語力

キーワード:CLIL, アクティブ・ラーニング、プレゼンテーション、スピーキング、語彙

到達目標:

  1) 医療系の語彙(2年生以降の医学英語の基礎)を1000語以上、正しい発音と共に習得する。
 2) 12月のTOEFL ITPで、500点以上を取得する。もしくは入学時より14点以上(*得点誤差の範囲外)の
     UPを目指す。
  3) 意味が通るAcceptableな英語で正しい作文・発話ができる。
  4) ある程度流暢な英語で、説得力のあるプレゼンテーションができる。
  5) 英文を精読、パラグラフ・リーディング、速読と、目的に応じた方法で読み解くことができる。
  6) 「主体的なスタディスキル」を身に付ける。
..
成績評価方法および基準
前期:定期試験 30%
前期:小テスト、レポート課題 20%
後期:小テスト、レポート課題 30%
後期:TOEFL-ITP 12月の得点 20%
試験・課題に対するフィードバック方法
課題については、提出期限後、授業で解説を行い、それ以降、模範解答などの資料を必要に応じて配付する。
試験については、試験終了後(試験期間終了後)に「試験の要点と解説」を授業時間で紹介、または参照リンクをUNIPAに掲載する。
教科書
[ISBN]9784788807266 『骨学実習書』(松尾拓哉、時潮社、2019)
[ISBN]9784764740297 『Dynamic Presentations』(Michael Hood、金星堂、2016)
[ISBN]9784791950973 『Medical Front Line』(眞砂薫他、成美堂、2017)
[e-learningコンテンツ] 『NetAcademy NEXT:TOEFL ITP(R)テスト攻略コース』(アルク)
配付小冊子:『1年英語 必修語彙集 2019年版』
参考文献
[ISBN]9784757418332 『キクタンメディカル1 人体の構造編』(高橋 玲、アルク、2010)
[ISBN]9784523265368 『音声と例文でおぼえる基本医療英語1000』 (笹島 茂、南雲堂、2015)
[ISBN]9784523264965 『語源で学ぶメディカル・イングリッシュ550』 (平井 美津子、南雲堂、2011)
[ISBN]9784816357671 『カラー図鑑 人体解剖英単語辞典』(飯田恭子、ナツメ社、2015)
[ISBN]9784872179101 『TOEFL iBTテスト スコアアップ大特訓』 (植田一三、アスク、2015)
[ISBN]9784010312780 『ロイヤル英文法』(綿貫 陽他、旺文社、2000)
関連科目
2年生「医学英語」
授業評価アンケート実施方法
実施規程に準拠して行う。
研究室・メールアドレス
進学棟2階、武知(講師研究室)datatuj@med.kindai.ac.jp
オフィスアワー
月・水・金曜日の5限
授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間
<通年計90コマの各曜日毎の授業概要(4月の授業の開始順に掲載)>

1.金曜日:「読解スキルを磨く」
 学生は3つのグループに分かれ、3名の教員を周回しながら1) アクティブ・ラーニングでのクリティカル・シンキングの演習、2) ストラテジー・リーディングを用いた読解スキルの修得、3) 教本に付随するe-learningなどオンラインディバイスを用いるスタディスキルの導入、という3種類の授業を通して1つのチャプターを多角的に学ぶ。教本は各授業で『Medical Front Line』を用いるほか、授業毎に別途のハンドアウトが配付される。

2.月曜日:「専門的な語彙・学術的な英語表現を修得する」
 学生は3つのグループに分かれ、3名の教員を周回しながら1) 人体構造の基本的な英語用語を図解と共に修得、2)学術的な英語表現を語源と共に修得、3) 学術的な英語表現のリスニングとスピーキングの学習、という3種類の内容を学ぶ。教本(教材)は、1)『骨学実習書』と、『1年英語必修語彙集』の人体構造編、2)『1年英語必修語彙集』の医療・学術語彙編、3) 『TOEFL-ITPテスト攻略コース(自習用e-learning:紙媒体の教本ではない)』に準じたリスニングコンテンツ、の3種類を用いる。

3.水曜日:「基礎英語を復習し、英語プレゼンテーションスキルを磨く」
 学生は3つのグループに分かれ、3名の教員を周回しながら、教本『Dynamic Presentations』に沿って学習を進める。教本は基礎的な英語タスクも多く含むが、よい英語プレゼンテーションは充実した基礎英語力の上に成り立つので、毎時、教本にある基礎事項の定着をチェックテスト形式で確認する。一方、定期的に行うプレゼンテーション(発表課題)は、学生各自が英語力に応じて発展課題として創造的に取り組む。

4.TOEFL ITPテスト攻略コース (自習用e-learning)
 TOEFL-ITPは学術英語の基本的な総合力を評価する客観テストである。入学時と12月に受験し、12月の受験を成績評価に含む。12月の受験結果に向けた日々の勉強は基本的にe-learningを用いた自宅課題であるが、定期的に授業で学生の進捗状況を確認し、学習方法の指導を行い、事前に通知したうえで小テストを設ける。

5.その他:
 各曜日、初回は全体(およびグループ)のオリエンテーションを行う。以降も定期的に全体で集まり、諸々の小テストとサブオリエンテーションを行い、学生は自らの学習状況を再確認し、目標を立てる。


<注意事項:当科目における諸規程(学則、医学部諸規程、特に出席規程に準ずる)>

1.e-learningを代表として課題が未完成の場合、最終評価に深刻な影響を及ぼすことがあることを熟知されたい。

2.授業に必要な教本・教材・物品の持参を忘れると、補講対象になることがある。

3.交通機関の著しい遅延のためにやむを得ず遅刻、または特定の時間を欠席する場合、医学部諸規程に習い、遅延証明書(ウェブ発行は不可)を欠席届と共に、学務課に提出すること。(公欠扱いの有無の処理にまわされます。)

4.1から3の理由で補講が指定された場合、その補講に欠席すると、当該授業(コマ)を「欠席」として処理する。クラブへの参加、及びその他の理由による補講時間の変更要請は受け付けない。

このほか、シラバスの紙面上の制約からここに記載されない授業と評価の詳細は、授業開始後にハンドアウトとして配付する。

・・・
予習内容:各コマ(授業)に対し、予習を提示されたUnitの英文を読み、意味もしくは発音が不確かな語句を調べて学習内容をノートもしくはカード等(学生が独自で作成)に記録し、文章の要約を行う。および、指定された課題を期日までに完成させる。(60分)
復習内容:各コマ(授業)で学習した内容をノートを中心に整理し、足りない情報を補足して書き足し、授業で学習した英文を音読する。(30分)

前期:定期試験(および小テスト、レポート課題)
後期:小テスト、レポート課題(およびTOEFL-ITP)
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