2019年度シラバス
学部・学科の教育方針/カリキュラムツリー等へのリンク
科目名
住文化論
シラバスNO
1911G00081
担当教員
佐野 こずえ
開講年次
3年次
単位
2単位
開講期
前期
分野
科目区分
専門科目
必修選択の別
英文科目名
Housing Culuture
備考
授業概要・方法等
 住宅は本来、様々な文化・風土・時代等の違いにより、時代性・地域性の違いが色濃く出ていたが、近代以降、どのような場所でも同様の室内環境が求められ、設備・機械に頼った室内環境形成が主流となり、文化・風土的な違いが世界的に小さくなってきている。しかし、環境問題への懸念が世界的な問題となっている昨今、パッシブな手法を学ぶ上で、住宅の文化・風土・時代等の違いを学ぶことは重要である。また、近代以降、住宅への良影響は、より文化・社会的な影響が大きくなってきており、近代以前と以降では住宅への影響の広がり方が変化している。
 そこで本授業では、近代以前のバナキュラー住宅を生活・社会背景からみること、近代以降の時代の変化が住宅にどう影響を与えていったのかをみることにより、文化・風土・時代等と住宅の関係とその重要性を学ぶことを目的とする。
アクティブ・ラーニングの形態
プレゼンテーション・フィールドワーク
ICTを活用したアクティブ・ラーニング
-
使用言語
日本語
学習・教育目標及び到達目標
 ディプロマポリシーの「1.幅広い知識と深い洞察力を培い、豊かな人間関係と確かな主体性を確立するに足る十分な教養を身につけること。」、「4.「つくり・守り・育てる」建築学を理解し、幅広い建築関連分野で活躍できる専門知識・技術を修得すること。」、「5. 建築学の専門知識・技術にもとづき、時代に応じて変化する建築のあり方を的確に判断できる能力を身につけること。」、「6.社会の課題や問題を、建築学の専門知識・技術にもとづき高い倫理観をもって創造的に解決する能力を身につけること。」に対応する。
 建築学部の学習・教育目標(J-1)住宅と社会に主に対応する。 
 到達目標は、小さな世界であった近代以前から、大きな世界へと変化していった近代以降の時代背景を踏まえ、住宅が文化・社会・風土にどう影響を受け、変化していったのかを学ぶ。その違いや変化を学ぶことにより、住宅への理解を深める。
成績評価方法および基準
レポート 50%
定期試験 50%
試験・課題に対するフィードバック方法
試験の要点と解説をUNIVERSAL PASSPORTに掲載します。
教科書
教科書なし
随時資料を配布する
参考文献
[ISBN]9784254266290 『建築デザインと環境計画』 (柏原士郎, 朝倉書店:2005)
[ISBN]9784812204436 『世界住居誌』 (布野修司, 昭和堂:2005)
関連科目
住宅計画、現代ハウジング
授業評価アンケート実施方法
建築学部実施規程に準拠して行います。
研究室・メールアドレス
33号館5階 sano☆arch.kindai.ac.jp(☆を@に変更してください)
オフィスアワー
火曜日4限
授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間
住文化について、各地の事例を用いながら、考え・学習していく。
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を理解すること(30分)

第1回      住文化とは
住文化とは何か、ヴァナキュラー住宅と生活
予習内容:住文化について考えてくること(15分)
復習内容:配布資料をもとに内容を理解すること(30分)

第2回      日本の住まいと生活(温暖地)
日本の温暖地の住まいの形態と生活様式との関係(農家・町家・漁家)
予習内容:配布資料をもとに内容を確認すること(30分)
復習内容:配布資料をもとに内容を理解すること(30分)

第3回      日本の住まいと生活(寒冷地)
日本の寒冷地の住まいの形態と生活様式との関係(曲屋・合掌造り等)
予習内容:配布資料をもとに内容を確認すること(30分)
復習内容:配布資料をもとに内容を理解すること(30分)

第4回      日本の住まいと生活(蒸暑地)
日本の蒸暑地の住まいの形態と生活様式との関係(分棟型・沖縄の民家等)
予習内容:配布資料をもとに内容を確認すること(30分)
復習内容:配布資料をもとに内容を理解すること(30分)

第5回      世界の住まいと生活(温暖地等)
世界の温暖地等の住まいの形態と生活様式との関係(環形土楼・アルベロベッロの住まい等)
予習内容:配布資料をもとに内容を確認すること(30分)
復習内容:配布資料をもとに内容を理解すること(30分)

第6回      世界の住まいと生活(寒冷地・高山地)
世界の寒冷地・高山地の住まいの形態と生活様式との関係(イヌイット・モンゴルの住まい等)
予習内容:配布資料をもとに内容を確認すること(30分)
復習内容:配布資料をもとに内容を理解すること(30分)

第7回      世界の住まいと生活(蒸暑地・乾燥地)
世界の蒸暑地・乾燥地の住まいの形態と生活様式との関係(タイ・カッパドキア・ヤオトン等)
予習内容:配布資料をもとに内容を確認すること(30分)
復習内容:配布資料をもとに内容を理解すること(30分)

第8回      今日の住文化
近代以降の住文化とは何か
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

第9回      人間と建築・住宅との関係
住まいとは何か
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

第10回     生活様式からみた日本の住文化
東洋・西洋、東日本・西日本の生活様式
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

第11回     住宅計画からみた日本の住文化
住文化と住宅計画との関係性
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

第12回     地域性・場所性と住文化
都市化と産業化に伴う住文化の画一化
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

第13回     都市住宅の住文化1
日本・京都の場合
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

第14回     都市住宅の住文化2
フランス・パリ市の場合
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

第15回     住文化論総括
授業全体の総括を行う
予習内容:授業内容を確認すること(30分)
復習内容:授業内容を確認すること(30分)

定期試験
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実践的な教育内容
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