2022年度シラバス
学部・学科の教育方針/カリキュラムツリー等へのリンク
科目名
流通システム論Ⅰ
シラバスNO
2211400495
担当教員
大内 秀二郎
開講年次
単位
2単位
開講期
分野
科目区分
専門科目
必修選択の別
選択科目
英文科目名
Distribution System Ⅰ
備考
授業概要・方法等
私たちは日常生活において多種多様の商品を消費します。一方で私たちは、これらの商品が誰によって生産されたか、どこで生産されたかについては、知らないことが多いでしょう。生産と直接接することなく商品を入手し消費できるのは、生産と消費との間に介在する流通が機能しているためです。流通のしくみは「流通システム」と呼ばれます。「流通システム論」の講義では、流通システムの現状を具体的事例を通じて紹介するとともに、流通システムの構造とその生成・発展に関する理論的枠組みを解説することにより,現代の流通システムを分析する「目」を養うことを目的とします。そのうち、「流通システム論Ⅰ」では、流通とは何かを解説したうえで、流通機関、流通機能、商品、流通フローなどの基本的な概念を整理します。
初回授業のみリアルタイムのオンライン配信、2回目授業より対面での実施を予定しています。初回授業は録画データをGoogleクラスルームにて配信します。なお、授業方法が変更になる場合は、事前に授業等での通知、もしくはGoogleクラスルームで通知します。
授業形態
対面授業(授業回の半数以上が対面授業/それ以外は、メディア授業)
アクティブ・ラーニングの形態
該当なし
ICTを活用したアクティブ・ラーニング
双方向授業(クリッカーや、学生ディスカッション用にGoogleClassroom等を活用)・自主学習支援(e-learning等を活用)
使用言語
日本語
学習・教育目標及び到達目標
流通システムを分析するための基本的概念を理解すること。
なお、この科目の修得は、本学科の定めるディプロマポリシー2「思考・判断」および4「知識・理解」の達成に関与しています。
成績評価方法および基準
期末に実施される定期試験 70%
各回の授業後に実施される小テスト 15%
講義中に課されるレポート(3回程度実施) 15%
試験・課題に対するフィードバック方法
試験期間終了後に、試験の要点と解説をGoogle Classroomに掲載します。
教科書
教科書は特に指定しません。講義中に配布するレジュメにそって講義を行います。 
参考文献
[ISBN]9784561652342 『体系流通論 新版第2版』 (冬樹, 田口, 白桃書房 : 2020)
[ISBN]9784502297915 『流通論の基礎(第3版)』 (中央経済社 : 2019)
[ISBN]9784502283611 『1からの流通論(第2版)』 (石原 武政, 碩学舎 : 2018)
[ISBN]9784641123984 『ベーシック流通と商業 新版 -現実から学ぶ理論と仕組み (有斐閣アルマ)』 (原田 英生, 有斐閣 : 2010)
[ISBN]9784641177109 『流通論をつかむ (テキストブックス「つかむ」)』 (渡辺 達朗, 有斐閣 : 2008)
[ISBN]9784641120143 『現代流通―理論とケースで学ぶ (有斐閣アルマ)』 (矢作 敏行, 有斐閣 : 1996)
[ISBN]9784805108000 『流通原理』 (田村 正紀, 千倉書房 : 2002)

【いずれも入手可 中央図書館所蔵】

※ その他の参考文献については講義中に適宜指示します。
関連科目
【1年配当科目】商学A・B,マーケティング
【2年配当科目】マーケティング戦略論Ⅰ・Ⅱ,消費者行動論Ⅰ・Ⅱ,商業史Ⅰ・Ⅱ
【3年配当科目】流通企業戦略論,流通政策論,チャネル戦略論,ロジスティクス戦略論,E-リテイリング
授業評価アンケート実施方法
経営学部実施規程に準拠して行います。
研究室・メールアドレス
研究室:21号館8階811
E-mailアドレス:oouchi@bus.kindai.ac.jp
オフィスアワー
金曜2限
授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間
第1回      はじめに:流通システムとは
予習内容:シラバスを読み、この科目の到達目標および講義の流れを確認する。(30分)
復習内容:この科目の対象である「流通システム」とは何かについて、講義を踏まえて理解を深める。(30分)

第2回      流通機関の類型
予習内容:以下の用語の意味内容を調べる。①流通、②商業(30分)
復習内容:講義で説明した以下の基本的な用語の意味を確認し、理解を深める。
流通、売買、商品、直接流通、間接流通、流通経路、流通システム、流通機関、生産者、商業者、消費者(60分)

第3回      流通機能の類型
予習内容:流通機能という用語の意味内容を調べる。(30分)
復習内容:①流通機能にはどのようなものがあるかを確認する。
②「流通機能には機関代替性という性質がある」という命題の意味するところを確認し、理解を深める。(60分)

第4回      商品の類型
予習内容:以下の用語の意味を調べる。①最寄品、②買回品、③専門品(30分)
復習内容:最寄品、買回品、専門品の意味内容を復習した上で、自らの買い物行動を振り返り、消費財の3類型についてそれぞれ具体例を挙げながら説明できるかを確認する。(60分)

第5回      流通フロー
予習内容:以下の用語の意味を調べる。①商流、②資金流、③物流、④情報流(30分)
復習内容:講義で言及した代表的な流通フローと、第3講で解説した流通機能との対応関係を検討し、流通フローについての理解を深める。(60分)

第6回      商流と資金流
予習内容:商品の売買において、代金の支払い方にはどのようなものがあるかを調べる。(30分)
復習内容:「商流と資金流は通常は同時に発生する」という命題の意味するところを復習したうえで、必ずしもそうとは言えない場合について検討して理解を深める。(60分)

第7回      委託仕入と消化仕入
予習内容:日本における百貨店業界の近年の状況について調べる。(30分)
復習内容:委託仕入、消化仕入の意味内容を確認したうえで、それらの仕入方式が百貨店にどのような影響をもたらしたかについて復習して理解を深める。(60分)

第8回      取引コスト・アプローチ
予習内容:取引コストという用語の意味内容を調べる。(30分)
復習内容:取引コストの具体的内容を確認したうえで、取引コストが商品の売買の方法にどのような影響をもたらしうるかについて検討して理解を深める。(60分)

第9回      垂直的マーケティング・システム
予習内容:生鮮食料品(青果物、鮮魚)の流通経路について調べ、工場で生産される商品の流通経路との違いについて考える。(30分)
復習内容:伝統的市場取引、垂直的マーケティング・システムの意味内容を確認したうえで、様々なタイプの流通経路の性質の相違について検討して理解を深める。(60分)

第10回     物流、ロジスティクス、SCM
予習内容:以下の用語の意味を調べる。①物流、②ロジスティクス、③SCM(30分)
復習内容:物流、ロジスティクス、SCMのそれぞれの意味内容を確認した上で、ロジスティクスやSCMといった新たな概念が必要とされる理由を検討して理解を深める。(60分)

第11回     物流トータル・コストの最適化
予習内容:以下の用語の意味内容を調べる。①輸送コスト、②在庫コスト(30分)
復習内容:物流では様々な局面において各コストがトレードオフの関係にあることを理解したうえで、物流コスト削減のための基本的な考え方を復習して理解を深める。(60分)

第12回     物流の実際
予習内容:以下の用語の意味内容を調べる。①パレット、②コンテナ、③複合一貫輸送(30分)
復習内容:講義で紹介されたさまざまな“物流の実際”について確認したうえで、特に、近年モーダルシフトの必要性が高まってきた背景について検討して理解を深める。(60分)

第13回     情報流
予習内容:以下の用語の意味内容を調べる。①JAN、②POSシステム(30分)
復習内容:①POSシステムの意義と限界について検討して理解を深める。
②流通で活用される情報技術には、POSシステム以外にどのようなものがあるかについて復習する。(60分)

第14回     情報の共有化と在庫調整
予習内容:第10講を参照しながら、ロジスティクス、SCMの意味内容を再度調べる。(30分)
復習内容:情報の共有化と物流の効率化との関連性について検討して理解を深める。(60分)

第15回     講義のまとめ
復習内容:定期試験にあたって、到達目標の達成状況を参照しつつ全体を復習する。(120分)

定期試験
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実践的な教育内容
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